RAAM1996
- FINISH -


桜井選手、ついに7位完走!


9日20時間14分で自己記録更新

桜井選手は、現地時間午前8時44分、昨年の記録を39時間22分縮め、 ジョージア州サバナのフィニッシュラインで無事フィニッシュラインのテープを切った。
「走れて良かった」と一言つぶやくと、あとは言葉にならず、切ったテープを 手に涙ぐんだ。ステージで走者の記念メダルをオルガナイザーからかけられると、 疲労した顔がようやくほころんだ。


これで、昨年のアジア人初のオフィシャルフィニッシャーは、 アジア人初の、堂々たる公式制限時間内オフィシャルフィニッシャーとなった。
RAAMには、時間内完走した選手だけに与えられる記念の指輪がある。桜井選手の今回の完走で、 アジア人がようやく、その名誉ある指輪を手にすることになった。
桜井選手は、鍛えられた自分の身体の限界を越えた処まで、無理を利かして大陸を走り抜いた。 この一年間のトレーニングで、彼の身体はその無理に耐えるようになっていたのだ。 世界で最も過酷な自転車レース、RAAM。32歳の彼は今回、 その壁を越えたと言って良いだろう。


おめでとう桜井選手、おめでとうクルーのみなさん!



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©Daisuke Tomiyasu 1996