Look USA -8-
アメリカ合衆国。全50州と首都ワシントンDCの1特別区からなるこの国は、とにかく広い。各州は州ごとに国に匹敵する特色がある。
「地球は狭い」ともし思うなら、アメリカを、飛行機を使わずに旅して見ると良い。「地球は広い」ことが身に染みて分かる筈だ。
今回のレースでアメリカ大陸を横断しながら、こうしてその歴史などを同時に見てきたが、これでもたった7州だ。それも、州によってはほんの一部ですら、実際に立ち寄って見ているとは言いがたい。自転車で駆け抜けてもそうなのだから、飛行機で飛んでしまってはなおさらだろう。ロサンジェルスやニューヨークのマンハッタン島は一つの点に過ぎない。
この広大な国は、工業国であり、高度に発展した資本主義国でもあるが、忘れてならないのは巨大な農業国だということだ。その作付け面積の広大さは、このレースで駆け抜ける地域、特に後半において顕著に感じられる。胃袋を満たすことが出来なければ、人は生きては行けないのだ。
アメリカは、まるで地球の縮図でもあるかのように、人種のモザイクだ。様々な人種が集まって、各々が各々の立場を主張しながら、時としてぎくしゃくしながらでもとにかく共存している。マルチカルチャリズムという理想の実現には時間がかかるかも知れないが、サイバースペース上で誰もが平等であるように、地球上が平和であるように、せめて相互理解への努力は続けたい。インターネットウェブページは、その相互理解の一助だろう。今回のこのページ群も、そうした相互理解のための一助であってくれるようにと願って作ってみた。アメリカは大きい。知っているつもりでも、知らないアメリカがまだ、きっとあると思う。まして、地球ともなれば、人間の一生のなかで回りきれるものではない。だが、インターネットを介して相互の理解を深めることで、明日が、より愛と平和に満ちたものに近づけば、と心から願っている。
地球はでっかいぞぉ〜!