デジタル画像実験室
「デジタル化で何をどう楽しめるか」
− デジタル写真の可能性 −
1997年夏 ・ アメリカにて
これらの作品はノートパソコンで作りました。
高原のビーチ
- Lake Tahoe Nevada, USA -
同じ場所で撮影した二枚のイメージの違いはレンズの焦点距離と撮影位置の変更によるもので、両方とも同時刻に同じ場所で撮影しています。つまり、レンズによる表現効果の違いの見本も兼ねている、というわけですが、そんなことよりは夏の昼下がり、高原湖のビーチが醸し出す雰囲気を絵画的にお楽しみいただければ結構です。
独立記念日の特別運行
- Railroad Museum Nevada, USA -
ネヴァダ州立鉄道博物館に動体保存されている蒸気機関車の、同館敷地内での特別運行行事が、1997年7月6日に催されました。これは、その時に撮影した画像を直後に加工したものです。アメリカ開拓の日々を再現する特別運行日の雰囲気を、絵画調にすることでより鮮明に表現しました。
以上のイメージは、デジタルカメラリコーDC1で撮影し、専用ユーティリティDU2でBMPファイルへ変換の後、JASCペイントショップ・プロ、マイクロソフト・イメージコンポーザー、Adobeフォトショップ、そしてFractal Designペインターを使って制作しました。
もちろん、こうした加工の結果がより良い作品となるかどうかは、元となる作品次第です。駄目な映像をいくら加工しても、加工上のユニークさしか現れません。また、映像によって加工に向き不向きもあれば、エフェクトの種類程度も違ってきます。多くのプラグインフィルターなどがありますが、どの効果をどのような画像へ適用するか、それも作者の感性です。
私はマックは使っていません。が・・・
どうして?だってお値段が・・・。「借金トッシュ」は買えませんでした。それに、日本語OSとして安定しているのは何でしょう。実は、私は窓にも林檎にもうんざり。やりたいことをし終えたら、さっさとコンピュータから離れたいものだと思っています。マックが良いとか、いやウィンドウズだとか、もっともな理由をもって語られますが、私は機械よりは使った結果を見て、楽しみたいと思います。なんて言っていたら、スティーヴ・ジョブス氏も終結宣言。
どんな種類のコンピュータを使っているかなんて、実は、私にはどうでも良いのです。全ては結果次第。どちらかでないと出来ないことなんて、今やないに等しいのです。私がほしいのはより完璧に、阻害されることなく意のままになるアプリケーションであり、そのためのマシンやOSです。今はまだ林檎ユーザーではないものの、OS8が発表され、実は私も興味津々で注目しています。
だって、ここで言うコンピュータは、写真家である私にとって「デジタル暗室」なのですから。
ここでご覧いただけるのは、
アート指向の何かをコンピュータで作るための実験作品です。
欧米の画家が写真を得て、それを光と影の芸術として昇華させました。その後、人それぞれ、画家として、あるいは写真家として、自分の表現の道具として絵や写真を受け入れてきました。写真と絵。どちらもアートとして今日まで受け継がれ続けています。
今日、私たちはデジタルという新しい一歩を踏み出せる機会に遭遇しています。その昔の絵画における危機感が老婆心に過ぎなかったように、今日ある写真もまた、なくなることはないでしょう。私はここでデジタルと銀塩を比較しようとは思いません。なぜなら、それは違うものだからです。私たちがクリエィティビティを失わない限り、写真家として、画家として、あるいは新たなデジタルアーティストとして、デジタルの分野に多くの可能性や楽しみを見出せるのではないでしょうか。少なくとも私は、これに関して前向きでいようと思っています。
私のツール
PC/AT self assembled Pentium MMX 233MHz
128MB EDO RAM (owned by Over Rev Co,)PC/AT self assembled Intel Pentium MMX 200MHz + 96MB EDO RAM
PC/AT Compaq MT4/66 (with Intel Pentium 83MB overdrive) 36MB RAM
#9 / total ????GB HDD (a lot) / MO drive / Nikon Coolscan / HP Scanjet IIcx/T / and more
Fujitsu FMV-Biblo NU13D Notebook PC
Ricoh DC-1 digital camera
Peint Shop Pro / Painter / Photoshop
MS Image Composer / etc.
E-mail to tomi@overrev.com Daisuke Tomiyasu: Kobe, Japan
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