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- '03-'04 木星 Orion 300mm F4 -


Jupiter 04/05/05

星を見ようと楽しみにしていた折角の連休が悪天候続きで台無し、という天文ファンも少なくなかったのではないだろうか。私も、ブツブツと不満を滾らせつつ過ごしていたが、最後の一夜にようやく空が晴れ渡った。シーイングにはあまり期待していなかったのだけど、天気の悪い間に、観望場所で望遠鏡の周囲に立てる衝立を作っておいた。で、それの初テスト。まだまだ衝立としては未完成で、時として強い風が吹くと手で抑えないと倒れてしまう有様だけれど、気流の乱れを減らすのだろう、効果の程は実感できた。その結果が右の一枚。

もうそろそろ木星シーズンも終わり。次のシーズンまでには、何かもっと面白い、手軽で良く撮れる機材が登場するだろうか。ちなみに、今シーズン、画像クオリティを上げるのに一番役立ったのは、間に合わせに買ってきた老眼鏡だった…。

Jupiter 2004-05-05

2004年4月24日 Nagler 9mm による木星 Jupiter 04/04/24

昼のうちに望遠鏡を、かなり神経質に微調整。夕方、早いうちから南の空高く輝く木星を待った。撮影方法での違いは、いつものラジアンではなく、PowerMate2.5XをかませてNagler9mmを使ったこと。また、デジタルズームはキャンセルせず、1.3倍とした。これは、もともとの光束と画像として定着するときの捉え具合の相関関係で、どうもうまく写るスイートスポットのようなものが機材ごとにありそうに思えるから。以前使っていた950では1.4倍がベストだったので、もしやコンタックスでもと1.3倍のデジタルズームにしてみたわけだ。結果は、そう悪くない(と、書かなきゃ救われない (;_;) )。

もっとも、多く公表されているToUcamには遠く及ばない。もうヒトイキ、何かがと思うのだけど…。一つには許容時間限界があって、今まで雑誌の立ち読みで二分を鵜呑みにしていたけれど、なんでも「許容秒数=1自転時間数×8000÷赤道視直径÷口径cm」なんだそうで、撮影時間はもっと短くて62秒ほどでないといけないことになる。一分間で撮れる枚数はContaxをしても180枚 〜200枚が限度で、これ以上の連写はムービーカメラによるしかない。こと木星に関してだけは、この自転速度の制約から、スティル写真家として抵抗はあるけれど、ムービーを考えざるを得ないようだ。

(4/26追加=写真上) ------------------------
かの月惑星研究会を見ていたら、24日はシーイングもかなり悪かったようで、その結果と、100枚くらいまでに絞り込んだ結果を比べて、さほどToUcamの方々のリザルトから極端に大きくかけ離れて駄目、ということもないのかなぁ(でも、その差が大きい、というのは百も承知で)と思い直し(でなきゃ自己嫌悪で続きそうにない)て、コンポジットからやりなおして上の画像を追加。

Jupiter 040424

Jupiter 04/04/20

Jupiter Logitech Quick Cam Pro (old cmos model)

ちょっと古いCMOSモデルのLogicool Quick Camで撮影。動画取り込みにはK3CCDを使ったが、やはりこのカメラでは、ToUcamの足許にも及ばない。試行錯誤はこのくらいにしておこうと思う(ここまで話題になるなら、ToUcamのように優れた製品が何か出てきて然るべきだと思うのだけど、その気配がないなぁ…)。


Jupiter 040417 Jupiter 04/04/17

前夜よりもさらに悪いシーイングで、もうほとんど諦めながら、折角望遠鏡を据えたのだからと、とりあえずカード一杯撮影。たいして進歩のない画像だけれど、なんとか…。


Jupiter 04/04/16

透明度こそ高いものの、強風と大気の揺らぎでロクなシーイングでない。折角の大赤斑だからと、丁寧に選んで仕上げてみたけれど、結果は芳しくない。

 

Jupiter 040416

試行錯誤の画像集

Jupiter 04/04

猫も杓子もToUcamで、ちょっと辟易。でも、画質で追いつけないのは、いかにも悔しい。実は、8年ほども以前からロシテック(日本名ロジクール)のWebcam、 Quick camを持っていたが、RS232C接続なのでUSBに成り代わった最近のPCではつかえずにいた。そこで、新しいUSBのQuick Cam Proを、これまた三年ほど前に手に入れていた。分解してみたら、レンズ部分の部品に共通性がある。そこで、これを使ってみようと考えた。

考えたは良いけれど、結果はそう簡単には出てくれない。左が、あぁでもない、こぉでもないと撮影してみている結果比較。いっそコンタックスからツァイスレンズを取り出してしまうか、などというよからぬ誘惑と戦いながら、試行錯誤。

ちなみに、調べて行くとwebcamなら何でも良いのではなく、また、ToUcamだけが良いのでもなく、CCDを採用しているものが適しているし、それも、SONY製のCCD(ICX098AK)に偏っているらしい。ロジクールの最新製品Quick Cam 4000にはSONY製とSHARP製が使われているらしくて、SONY製なら大当たり、なんたって、どっちがどのロットなんて分かるわけないしなぁ…。

目玉カメラを天体望遠鏡に設置する、の図

ToUcamを使ったからといっておいそれと結果は出ないだろうし、結果が出たところで、横並び。ならばいっそ、他の方法を模索する楽しみもこの趣味のうちと、せいぜい楽しむことにしたいと思う。

最初の難関はコンポジットできる1000枚以上の画像を得ること。1000カットの大台にのるほどの連続撮影でなければ、ビデオ系機材を使うのはプライドが許さない。けれども、なんせ風が強かったりシーイングが悪かったりするものだから、数十枚程度のコンポジットに留まっている。これじゃあ何のためのwebcamだか…。今のところCONTAXのほうがベターな結果を出してくれている。

思い描くは、じゃあレンズが外せるビデオで撮影したらどうなの、ということで、誰かCanonXL1Sを試した人はいないかなぁ。


Jupiter 040411 12 Jupiter 04/04/11,12

ベストシーイングなんて、そうそうありゃしない。でも、ひょっとしたら、と思うから、連夜望遠鏡を担ぎ出すことになる。コンタックスで得た300枚のコンポジットにも手馴れてきたので、木星のガリレオ衛星を、フォトショップの別レイヤーで調整を違えて引き出してみた。望遠鏡自体の調整も今一つなのかなぁ、と悩む。

 


Jupiter 04/04/09 (4/13再調整追加)

下が撮影直後のレジスタックスを中心に処理したもの。同じ素材を、ステライメージで画像処理を重ね、ソフトに処理したのが右。どちらの雰囲気が良いかは好み次第。

もうヒトイキ微細なところまで再現できると嬉しいのだけれど、どうも思うように行かない。1280×1024の画面サイズで仕上げた。

Jupiter 040409

 

Jupiter 040409 Jupiter 04/04/09

下の撮影で方法が確定したので、後は運を天に任せて良好なシーイングを待つばかり。目論見通りにコンタックスの連写機能は的確に機能してくれている。

木星の場合だけでもないのだろうけど、南中する前から南中後は、その前に比べてシーイングで劣る傾向があるように感じる。このカットも、ややシーイングが悪化しだした頃のもので、連続的にプヨプヨと変形する有様で、木星自体のシェイプが縦に長くなってしまっている。なかなか完璧には行かないが、人間の欲求のあくなきこと、私とて例外ではない。(…アキラメガワルイトモイウナァ…)

 


Jupiter 040406 Jupiter 04/04/06

スティルフォトグラファーにとって木星の撮影で厄介なのは、自転による撮影時間の制約だ。二分間の間に撮らないと自転の影響でブレるという。つまり、鍵は二分間の間にどれだけ多くのショットを得るか、にかかっている。
ところが、たいていのデジタルカメラはそんなに長く連写できない。CoolPix5000ではBasicモードに落としても100枚がせいぜい。あれこれ調べて、どうやら京セラのデジカメがメモリ一杯までの連写が可能だと分かった。さて、京セラのカメラを使うか、ビデオやToUcamに鞍替えするか。ビデオなら秒30駒になるけれど、画面サイズはせいぜいがVGAどまり。さんざん悩んだ末に、連写性能「だけ」のためにだけれど、京セラのコンタックスを手に入れようと決意した。 (more story)

 

右の画像は京セラの CONTAX  SL300R T*で撮影した300枚以上のショットから選んだ205枚をコンポジットしたものと、ニコンで撮影した60カットのコンポジットの比較。やはり枚数が多いだけにディティールが滑らかだ。256MBのSDカード一枚で、1800枚以上の惑星画像が保存できる。
 
写真右: CoolPix5000とContaxの比較

Copyright © Daisuke Tomiyasu 2001-2003