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- MOON by Orion Optics 152mm f5 -


半月11/10/04compare 5Dmark2 and 50D

半月。

いつもの5D mark2で撮影してみたら、妙に小さい。満月はピッタリなのだけれど、半月なら縦位置が使える…ということは、APS-Cサイズで焦点距離1.6倍の50Dのほうが良いんじゃないかと変えてみたら、大正解。収まりの大きさ=実際のサイズは、右上の写真ほどにも違う。

折角大きく写し込めたのだからと、今回はZoomifyでもお楽しみいただけるようにしてみた(下)。

Powered by Zoomify
Raw developer software compare chart

ところで、暫くRAW現像結果を比べてなかったのだが、各アプリがヴァージョンアップしてきていたので、久々に再比較。晴の海を拡大してみたが、やはり、Silkypixの優位は全く変わらない…というか、こうも違うと、一体RAW現像エンジンとは何なのかと、改めて考えてしまう。

海の中央下にある小さなクレーター、ベッセルの右上には、小さな浅いクレーターがあるのだが、Photoshopのリザルトではまるで大きめの白点として、ノイズに埋まっている、シャープさが際立っていて山岳部が良く分かるのは DxO Optics Pro だが、今度は海の平原がノイズだらけ。かといって DxO でノイズリダクションとアンシャープの具合を調整し、中庸なところを探っても、撮像素子による碁盤目様のざらつきは消えない。

惨憺たるのは Aperture で、ノイズは消えず、シャープにもならない。結局、SILKYPIX が最も折り合いのつけやすい、ちょうど良い具合の結果を出してくれるのが、この比較からもお分かりいただけるのではないだろうか。なお、冒頭の画像はこの比較画像を作った後、さらに注意深く細かいところに配慮しながら現像した結果。Zoomifyの拡大にも耐えるレベルに仕上がるようになったのが、何より嬉しい。

2011年12月4日追補 11月30日、DxO Ver.7がリリースされた。これに伴って、DxO Ver7による現像をテストピースに追加した。結果は、ノイズリダクション機能の強化に伴い、Silkypixを上回る結果を出してきた。SilkypixはWindows版こそVer.5だが、Mac版は放置されたまま。ここにきて、その優位性が逆転したと言って良いだろう。処理速度でも上回るようで、唯一のネックは、使い慣れたSilkypixからのワークフロー変化。特に、膨大な枚数を処理する場合には、インターフェースとの馴染みは処理にかかる時間を左右する。良いと分かった以上、体に馴染むように使い倒すしかないのだけれど…。

人物写真などでも、人柄や人生を示す皺が写るのと、本当はすべすべの肌がざらざらになるのとでは、話が違う。だから、この月での比較テストは、そう特殊な比較でもないと思っている。

[ JPEG圧縮ノイズの可能性を嫌う方は TIFF版比較チャート 4.9MB をご覧あれ ]



2011年8月13日 満月 on Frickr    EOS5DmkIIとRicohGX200での、直焦点撮影とコリメート撮影の結果比較


中秋の名月07/09/25

中秋の名月。2007年は満月の前なので、やゝ欠けている。

Harvest Moon

右は翌日。欧米ではこの月を特別にHarvest Moonと呼ぶのだそうだ。洋の東西を問わずひときわ明るい月を愛でる気持ちは一緒かと思いきや、月明かりをたよりに遅くまで働く落ち穂拾いの農夫が由来なのだとか。

この右の月はEOS1DsMk2で撮影。フルサイズ1620万画素の描画をお楽しみいただけるよう、SWFで拡大できるものも作ってみた。



7 minutes before max of Eclipse07/08/28

言わずと知れたあの皆既月食。生憎の天候だったが、雲間から僅かに覗いた皆既月食状態の赤い月をなんとか撮影。

21時近くなってようやく雲間から月食状態の月が出てきたので、後半は連続して撮影出来た。コンパクトなOrion152mmだから、条件の急な変化にも気楽に、すぐに応じられる。300mmを担ぎ出して、曇ったからと諦めて撤収した後でまた出てきたなどといったらたまらんだろう。高精度ミラーのおかげで20cm級に匹敵する画質が得られるのも有り難い。


7 minutes before max of Eclipse05/10/17

部分月食を Canon EOS 1DsMk2 で撮影。

強風と雲で遮られ、全く思うように撮れるはずのない夜だったけれど、月食とあっては望遠鏡を出さないわけには行かない。だけど、300mmを出そうものなら風で倒れるのがオチ。そこで、ベランダに152mmを設置した。画像としては酷いものだけれど、家屋が衝立になって風を遮ってくれたこともあって、雲の合間で何とか、この程度には撮影できた。残念なことに、最大食時は雲に隠れてものにできなかった。

撮影にはParacorrPower Mate 2Xを使用。いつものように、RAWモード画像をSilkyPix ver2で現像し、さらにPhotoshopで仕上げている。

Eclipse


full moon 05/08/1805/08/18

Canon EOS1Ds Mk2で撮影した満月。

1620万画素のフルサイズで月を撮ったらどぉなるか…と、やってみたのが左。2×パワーメイトを使ってもまだ、フレーミングには余裕がある。

残念ながらライブビューモードなんてないから、フォーカス精度は20Dの昔へ逆戻り…とはいっても、フォーカシングスクリーンの精度が高いのか、ちょっとはマニュアルフォーカスへの配慮が行き届いているのか、20Dよりはマシだった。

問題なのはむしろボディ重量で、普通にそのまま装着したのでは、フォーカサーが根こそぎたわんで光軸が完全にズレてしまう。ちゃんと、カメラの位置を上又は下にして、フォーカサーが重量物の影響を受けにくいように配慮する必要があるのはいずれのカメラでも一緒だが、その必然性がより高くなるわけだ。

決してシーイングが良いわけではない条件だったが、そこそこ、まぁ何とかというところだろうか。


05/04/21

Canon EOS20Daで撮影した月。

ご存知EOS20Daのライブビューモードは、こうした撮影ではレンズの絞りやフィルム感度の調整で光量を下げる必要がある。が、望遠鏡前に紙で作った絞りを置くなどしてうまく減光するなら、かなりのところまでピントを追い込める。

そうして撮影したのが左。ピントが良くなった分だけ、アンシャープを軽くできる。外周部分だけはアンシャープの度合いを下げたレイヤー画像で補ったが、下と比べればそのくっきり具合が分かる。

RAW現像はSilky Pix。それだけで、グレー部分の諧調の滑らかさがまるで違ってくる。間違っても、どっかの雑誌の座談会記事が書いていたような、RAWは使わずJPEGで決めてやるなんて方法をとっちゃいけない。なぜなら、調整後に再圧縮をかければ非可逆圧縮のJPEGではその都度ノイズを増やすだけだからだし、微調整は求める用途で必要となり、その調整分とは、撮影時において未来永劫のために確定して無視できるものではないからだ。

いやぁ、それにしても20Da、使いでがタップリありそう!!


05/02/22

152mmでの月の撮影機会を一月以上待っていた。快晴だけでなく、上空のジェット気流の影響が少ない月のある夜というのも、待ってみるとなかなか得難いチャンスだ。

それにしても、月の撮影は本当に難しい。一つには、ピントをクッキリさせるべくアンシャープをかけるのだが、外周に環ができるほど効かせるわけには行かない。だから、その限界のあたりで止ざるを得ず、土星などのようにパワフルに効かせられない。それに、コンポジットで質感を稼ごうにも、シンチレーションの影響が大きく、まずきちんと重ならない。

唯一の救いは、まるでコンポジットしたかのように仕上がるSilkyPixのRAW現像だ。

(Canon EOS 20D / Televue 2X Powermate / SilkypixでRAW現像)


Copyright©Daisuke Tomiyasu 2001-2011