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─ 太陽/SUN by TV85+Coronado Filter


SUN 2011/10/07 11/10/07

Photoshop CS5でRAW現像していて、ふと、色調整項で赤をいじっていたら、天文CCD撮影された太陽画像のような色あいになった。要は赤を上げるわけだが、赤にしかデータがないというHα画像の理屈にも合っている。そこで、Photoshop CS5のRAW現像だけでほぼ完成させてみることにしたら…結果は左の如くで、恐らく、大正解。

SUN 2011/09/29

Nagler 9mmでの部分拡大版も同様に処理してにみた。(写真右)

ただ、この現像手順、Silkypixに当てはめてもまるっきり無効。真っ赤な画像にしか仕上がらず、RGBのうちRにしかデータがない、それを目一杯目立たせたようなザラザラ画像になるから、不思議。


SUN 2011/10/04 11/10/04

50Dでうまく写ると分かったので、大きかった1302を見送りつつ、撮影。生憎、秋空らしく薄雲が広がって、なかなかクリアな画像を得るタイミングが難しい。

実は、先月30日には彗星が突入。最後には思いがけない爆発も発生した と、 spaceweather.com が伝えていた。さらにこの日、4日は、ソーラーフレア(太陽嵐)が地球に届くと予測された日でもあり、何か起きぬかと気をもんでいたのだった。


SUN 2011/09/29 11/09/29

久々の巨大太陽黒点で、撮っておこうか、が一つ。ある程度の値段がつく最後の時期と思って20Daを下取りに出し、Pentax K-rなんぞを注文したのが、一つ。PLOSSL 25mmの拡大撮影で、Pentaxで撮ってみるが、どうにも駄目。ふと、パノラマ専用にしていたEOS 50Dをくっつけてみたら…長らく課題だったニュートン縞の発生がなく、ビックリ。画像をSpaceweatherに送り、気をよくして、真ん中に周ってきたサンスポット1302を中心に、再び撮ってみた。

SUN 2011/09/29

部分拡大してもニュートン縞が出なければめっけものと、続けて、アイピースをNagler 9mmに。これも、成功。(写真右)

SUN 2011/09/29

ならばもっと寄ってみるか、とRadian 4mmにしてみると…かなり暗くなり、シャッター速度を遅くしたり感度を上げたりしざるを得ず、あまり芳しくない。やっぱり9mm程度まで、だね。

SUN 2011/09/29

ちなみに、モノクロモードで撮影してもRチャンネルしか感光しておらず、見た目に近いのは、右の真っ赤っか画像。

RGBのうちRしか感じないわけだから、画素数は1/3でBとGにはデータがない。だから、得られる最終画像サイズも、小さく縮小しざるを得ない。しかし、Rチャンネルと同じ画像がモノクロモード時にRGB全部に入っていた20Daでも、思ったほどにはよろしくなかったし、800万画素に過ぎなかったわけだから、撮像素子が大きくなった分と併せて考えればまぁ、悪くない。それに、これらの画像は、コンポジットしていないワンショット。シンチレーションや太陽自身の動き・揺らめきを考えれば、この方が正解だろう。



SUN 2010/01/0210/01/01

元日が曇りがちで、二日の太陽。微妙に動いている太陽を複数画像コンポジットで作るのはどこか妙に感じるのだけれど、コンポジットしないと十分な質感が出てこない。ずっと悩み続けているのだけれど、考えているばかりでは腕も落ちる。よって、久々で年初にあたり、撮影。


SUN 08/01/0108/01/01

元日の太陽。しかし、撮るったって黒点もないからなぁ…と思っていたらspaceweather.comで、31日10時10分頃、東端で何かが爆発したとあった。果たしてその正体は、黒点か、或いは磁気フィラメントか。左の写真の太陽の、右側で白く輝いている部分が、それ。


SUN 06/01/0106/01/01

年頭にあたって撮ってみたら、案外綺麗。正月休みとあって空気が澄んでいる…なんて微妙なことは影響してないと思うけれど…。久々で大きなフィラメントが広がった表面がダイナミック。


SUN 05/11/2805/11/28

機体の収まり具合やら機種やら、もう一息、もうワンチャンスとばかりにこの朝も構えてみたら、恐らくB777と思える巨体が入ってきた。その大きさは、太陽の見えている直径一杯。太陽の右上部には黒点#824。高曇りの天気でHαの文様は今一つだが、ユニークな絵になった。一年前の月と合わせたセットに、選択肢が増えた。
SUN 05/11/28

前述のように、この朝の高曇り具合でHαは良く出ていないが、実はこの日はもう一種類、同時保存でRAWモードの画像も得ていたので、そちらを赤く処理してみた。同じHα画像でも、ちょっとおもむきが違う。

それにしても、撮影時間のズレようはどうにも想像がつかず、この朝は逆に遅くなった。どうやら、全く規則性はなく、その朝の管制の具合と太陽の位置次第ということで、運良くぶつかればラッキーということのようだ。離発着便の多い空港ならチャンスも増えるし、太陽との位置関係はシミュレーションソフトウェアである程度は把握できる。実際、海に沈む夕日のグリーンライトを追っている方はそうして場所を探り出している。が、航空管制というその場その場の偶然要素が入ると、ある程度の範囲の予測以上は無理、ということだ。


SUN 05/11/1705/11/26

巨大黒点#822の撮影の合間に、ちょうど航空機が通り過ぎたことがあった。以前月と航空機を撮影していた身には、その映像はどうしても撮っておきたい絵柄だった。
かくて、毎朝のトライと失敗が続く日々が始まった。なぜか連日、通過時間が変わるのだ。同じ便で通過位置が変わるのなら、当然。違う便で変わるなら、何か規則性があるだろう。それも、高度の関係からすれば、恐らく、冬至に向かって遅くなるんじゃないのかなぁ、と思っていた。ところが、現実には毎日不規則に早くなった。
それに、月に飛行機は灯火があるからやってきたのが分かるし、ファインダー外でも肉眼で見ていられる。太陽に飛行機では、直視できるわけもなく、影が太陽にかかった瞬間で判断するしかない。一回まばたきをしただけでも、チャンスを逃すのに十分なほど遅れるのだ。
かくて、10日目の今朝。再び望遠鏡とカメラをセットし、目には目薬を注し、前日より早い時間にひたすら、リモートコントローラーを握りしめ、ファインダーを凝視し続けた。一瞬の一枚だから、コンポジットなし、合成なし。背景の部分を合成した太陽に差し替えればもっと奇麗になる(材料は撮影してある)が、それではこの一枚の価値がなく、どっかの新聞社と一緒になってしまう(たまたま撮影者の名前が私と一緒だから、余計に腹が立つ)─ そんなわけで、これはこの一枚として、完結。一年前の月と合わせて、対のセットが出来あがった。


SUN 05/11/1705/11/17

久々の巨大黒点#822につられて、撮影。
EOS20DaのHα感度にも助けられてか、上がりも確実。このところおとなしいのは、4倍のPowerMateを入手したらあれもしよう、これもしようとか、違うアイピースをゲットしたら試してみようなどと思っていることがある一方、先立つものがそうした道具には出ずに、カメラ本体に出て行っているから。EOS1DsMk2を手に入れたと思ったのもつかの間、PhaseOneは3900万画素のデジタルバックをリリースするらしい。もっとも、とてもおいそれと手の出るものではないけれど…


05/04/21

SUN 05/04/21

Canon EOS20Daで撮影し、リサーチレベルのCCDによる作品を意識して調整した習作。



SUN 05/02/2205/04/17

Canon EOS 20Daを注文してからというもの、Hα帯が良く写る機材は太陽画像にどんな違いをもたらしてくれるのか、楽しみでならなかった。その20Daが届いたので、早速太陽でテスト。結果はご覧のとおり。

左上はいつものように、モノクロモードで撮影した画像をコンポジットして作成。一方、下はRAW画像そのまま。RAW単画像でもHαは良く捉えきれていると思うが、何より、一番の違いは結果からは見えづらい。実は、処理作業自体が非常に楽だったのだ。

それは、強引にHα帯をデジタル処理で絞り出しているという感じではなく、むしろ、普通に処理していったらHαがしっかり写っていた、という感じだった、

そんな特徴が一番感じられたのは、プロミネンスの部分。いずれ部分拡大にも挑んでみるつもりではいるが、そんなわけで、ひとまず太陽と20Daの取り合わせは、その生業からして当然ではあるが、なかなか良い。も一つ試しに、FD300mm2.8L+FD-EOSで、既に夕方に南東へ去ろうとしているM42も撮ってみたが、なかなかどうして。ISO400で30秒のラフな撮影だけれど、ずっと前にNikon CoolPix5000で撮影していた頃の画像と比べても、ずっと良いと思える写りようだ。

余談だけれど、20Daが日本市場限定受注生産と聞いて、箱などはせいぜいが20Dと同じパッケージにシールでも貼ってくるんだろうと思っていたら、とんでもない。専用の見事な化粧箱に入って届いたから、びっくり。それに、長時間露光を考えて、ACアダプタAC-E2/カプラDCDR400も同梱だったから、Canonの力の入れようが分かるというものだ。

将来的に、こうした機能が内蔵フィルタのスイッチングで実現したら、それこそ本当に凄いけれどなぁ…と思う。パトローネがなくなっているんだから、フィルタを格納する隙間くらいは…ないかなぁ。あとは、モニタが脱着か、回転したら良いのになぁ、と、一言くらいは贅沢も言ってみたい。いや、そんなにすぐに改善機は出さないでも良いのですぞ、キャノンさん。しばらくはこの投資のありがたみを、私のように発表から間伐入れずに発注したユーザーに味合わせて欲しいから…。


SUN 05/02/2205/02/22

巨大フィラメント出現。長らく太陽観測に携わった専門家でも、かつて見た事がないほどの巨大なダークフィラメントだそうで、その距離は地球と月の距離にも匹敵するとか。

右側のサンスポット736あたりからは、プロミネンスが出ている。


SUN 2005 01 20 for sunspot 720 H alpha05/01/20

木星の直径に匹敵する巨大な黒点が再出現。活動領域720がそれで、4X級のフレアを放射し、磁気嵐が発生。NASAのACEやNOAAのGOESといった人工衛星の観測装置が利用できなくなったという。picture of H alpha @ Sun

右はラジアン18mmにNikon E4500を取り付けての拡大撮影。1/30秒と1/250秒の二枚の違った露出の画面をフォトショップ上で合成したもの。


SUN 05011405/01/14

これは、上に先立つ1/14に、これから巨大化するという活動領域720を撮影したもの。曇り空で強行撮影したため、合成材料が9枚ほどしか得られず、雲によるムラも出ているが、位置と雰囲気はお分かりいただけるだろう。


SUN 0224/11/204/11/2

spaceweather.comが伝えるところでは、この中央の大きな黒点(693)、なんと木星の直径ほどもあるんだそうな。撮影方法が固まって、次にはそんな黒点の部分を拡大撮影してみたいと思うのだけれど、悔しいかな、まだ方法を確立できずにいる。Nikon E5000で拡大する分にはうまく行くのだけれど、この20Dを使っての撮影ができず、だから一番下の画像のようにはなっても、なかなか、先達が撮影するようなすばらしい画像が得られない。あまりに酷いので掲載せずにいるけれど、実際、一枚の掲載画像の背後に、多くの失敗画像がある。デジタルだから幾度トライしようと平気だけれど、銀塩だったらと思うと、ゾッとする。

04/10/14 部分日食

Oct. 14, 2004 ECLIPSE

下の連日の駆け足のトライアルは、この日のため。始まってすぐにしばし曇ったものの、あとはなんとか姿を現してくれた太陽。最大食の瞬間には、冷ややかな風も吹き抜けて、まさに天変地異の雰囲気だった。若干のニュートンモアレが気になるものの、そこはご愛嬌…いや、実は、微妙に出てくる干渉縞を完全に除去するには、悔しいかな、いたっていない。

Oct. 14, 2004 ECLIPSE望遠鏡で見れば上のような感じだけれど、それだけが日食を楽しむ方法でないのは皆さんご存知の通り。望遠鏡で投影版を使って観測する要領で、双眼鏡でやったら面白い影ができた。

Oct. 14, 2004 ECLIPSE
この影、ポップな目の感じで、なんだか、マンガのキャラクタのように見えなくもない。下は、ニコン・クールピクス5000で5分のインターバル撮影した画像群をそのまま合成したもの。
Oct. 14, 2004 ECLIPSE今はなきKPS製プロレンズシェード+54mmリングをUR-E5装着のE5000につけて、ゼラチンフィルタのND4をかけた。Nikon E5000 + KPS Pro Lens ShadeNikon E5000 + KPS Pro Lens Shade
最初に曇らなければ完璧だが、それは望みすぎというものだろう。

Oct. 14, 2004 ECLIPSE

左は最大食時の画像で、撮影直後に超特急で仕上げたもの。迷ったのは色調整と、食の部分の縁。これまでのものは擬似色で、モノクロ撮影した画像に、本来あるはずの赤帯域からのバランスを色調整で作り上げていて、良くあるHα画像が見本になっている。ところが、そうした画像で食のものがたまたま見当たらず、加工中に影の部分に出てくる縁どりをどうしたものか、迷った。そんな迷いの結果が、これ。上のポスター風とは色合いが違うが、好みといえば好みの問題かも知れない。どちらにしても、齧りかけの焦げたアメリカンマフィンには見えない…と思う。


SUN 0224/10/1104/10/13

連日のようにテストを繰り返しながら、明日の部分日食を待っているが、なによりも祈るのは天候。これで雨やら曇りでは、金星通過のときの二の舞だ。
もう一つシンドイのが埃。ローパスフィルタ上に僅かな埃があると、それが黒点のように出てきてしまう。問題なのは、それが黒点だかゴミだか、見分けづらいこと。だから、ブロアをかけてから再撮影して確かめる。動いていなければ黒点。もっとも、11日からこのかた、黒点なしの状態が続いている。
黒点の代わりというわけではないが、表面に出ているダークフィラメントは、模様として面白いだけでなく、撮影上、ピントを合わせやすくなる、ありがたい存在でもある。


SUN 0224/10/1104/10/11

Canon 20Dによる太陽、その2。このほかにも何カットか類似の処理で完成させているので、処理方法は安定的に確定したと言って良いだろう。
ほんの僅かにニュートン干渉縞っぽいムラがあるように見えなくもないが、これはもうお手上げ。どんなCCDをもってこようと、それが均しく並べられたセルの集合である限り、モアレは出る。
撮影方法は、BORGのSD-2に装着したPLöSSL 25mmでの拡大。コロナド40/BF10の説明に「適したアイピース20〜25mm」とあったので、この焦点範囲で唯一持っているものをあてがっている。部分拡大はどうかと、旧世代パワーメイト2.5×も試したのだが、こちらは周辺が流れてしまって、中央の一部しかつかえない画像しか得られなかった。
20DのモノクロモードはJPEG圧縮画像(RAWは赤チャンネルのみのデータ)なので、この場合、JPEGを素直に使う。元画像はもちろんフルサイズで、A3プリントアウトでも迫力モノだ。


SUN 0224/10/1004/10/10

Canon 10Dで撮影した画面上にゴミが出るようになって、清掃していたら、うっかりローパスフィルタに傷を入れてしまった。泣くに泣けない。修理に出したところで迫る14日には間に合うはずもないから、やむを得ず急遽20Dを購入。手に入れてから、モノクロモードに気づいた。いくつかのパターンで撮影してみて、ひょっとしたらRGB3レイヤーとも同じグラデーションが載るのか、とばかりに赤フィルタ設定で撮影してみたら…大成功!!
あとは、クオリティを上げるべくコンポジットする適当な枚数を稼げば良い。木星なんかと違って、これは楽。手順がわかってしまうと、あっさりこのように理想的な太陽像が出来上がった。赤フィルタだから、本当に赤色域データしか出てきていない。ミッチリHαの諧調が詰まっているのだから、撮れてしまえばこっちのもの、だ。家内の評も、ようやく、焦げたアメリカンマフィンからシャンパンゴールドの太陽に格上げ。
なお、ニュートン縞には、どうやら出る設定・出る組み合わせ、目立つ拡大率などがある。逆位相のフラットフレームで押さえ込む手もあるようだが、これはまた、そのうち。


SUN 0224/10/0404/10/04(10/7 再調整版)

Canon 10DのRAWデータからPhotoshop上のデジタル現像でのやり方を変えてトライして、ようやくマフィンのような色が少しは良い色に変わった。また、Canon 10Dではニュートン干渉縞が出てしまうという通説に一時は諦めかけた10D路線も、これで解決復帰。詳しくは、また日を改めて、方法が間違いないと再確認できてから掲載するつもりでいるが、取り急ぎ言うなら、やはりRにしかないHαのデータをどうやって抽出するかにかかっている。


SUN 0224/10/0104/10/04

オリオン星雲を撮影するまで粘った翌朝、眠さを蹴散らすような快晴の太陽には、撮らずにはおけないようなアーチ型のプロミネンスが出ていた。
発注していた短光路のリングは届いたが、それでもまだTV85に10D直焦点では合焦しない。やむなく、さらに発注をかけたのがBORGの#7356(31.7→M57AD)。直焦がダメなら拡大撮影で、というわけだけれど、それでもなぁんとなく今イチ。拡大率・方法・露出具合などによっては、実に教科書的なニュートン干渉縞画像になってしまった(左の縮小画像上にもうっすらと…)。失敗画像の山と途中経過なんか載せたって、誰の役にも立たない。そのうち成功したら手順の説明でも掲載したいけれど、今は、「何が違うんだろうか、ブツブツ…」と、悩む日々が続いている。


SUN 0224/10/0104/10/01

いくら光軸に配慮して位置を調整しても、なかなか完璧には行かない。ヘタにあわせすぎると、ドーナツ状のフィルタの陰が出てしまうありさま。あぁでもない、こぉでもないと試しながらの、途中経過。
10Dの装着は、光路長が合わず、もっと短くしないと合焦しない。数ミリ短くなるリングを急遽取り寄せたが、まだ試せていない。ひょっとしたら拡大撮影しか出来ないのでは…という一抹の不安。
この日はプロミネンスが僅かだったこともあるけれど、まだまだ、あと二歩も三歩も物足りない画像だ。


SUN 2004/09/2804/09/28

光軸に配慮しながら装着したE5000でコリメート撮影した二枚の露出違い画像を合成。
下の26日の画像のような、露出の偏りによる極端に赤い外周をなくすことができた。淡いムラは薄雲。撮影直後に雲ってしまって、これくらいしかピックアップできる画像がない。折角、綺麗なプロミネンスが出ていたのに、残念。
また、この撮影直後に10Dを装着できるリングが届いたが、間に合わず。次回こそは、10Dで直焦点撮影にトライするつもり。


040926 Prominence04/09/26

E5000でコリメート撮影した二枚の露出違い画像を合成。
Paul Hyndman氏も書いておられるが、Rだけを取り出すということは、RGB3色のうち一色しか使わないわけで、画素数は1/4(R=25%, G= 50%, B=25%) と、ちょっと困ったことになってしまう。まぁ、そのうち対策(この場合、ほとんど金策と同義語)しよう…。

* SolarMaxはBF30以外、全て接眼部サイズ1.25"のダイアゴナル。つまり、普通の直焦点撮影のチューブでは接眼部へ突っ込めない。このため、フィルタ入手直後の週末は、E5000での拡大撮影しかできなかった。


040926 Prominence04/09/26 プロミネンス

Power Mate 2.5Xを使い、E5000で南西部を部分拡大撮影。妖艶なプロミネンスのゆらめき。存外に変化が早いのだが、同時に、光球部よりも暗く、この画像は露出1秒。フォトショップ上の調整で、光球部分との露出差を調整。彩層の光がブルー域にまで漏れており、妙なピンク色の筋となるので、そこは手作業で消している。こういうことをすると学術的な価値は薄れるのかも知れないが、参考にしているWebサイトや辞典などの画像にもそんな線は出ていない。

それにしても、若干見えている研磨痕が気になる。これが、ニコンE5000による拡大撮影の限界。高輝度な被写体に対しては、強拡大をかけるとてきめん、研磨痕が出てくる。この症状、レンズ研磨にあたって検査に用いられる原器が同じ精度なら、どんなレンズを持ってきても一緒だろうと思う。もともと、こんな用途は考えもしていないのだろうから、仕方がないものの、一瞬、レンズを外す改造の誘惑にかられる。


こうした画像の加工方法については、Paul Hyndman氏のWebサイトが詳しい。その記述の中にあった「Hαの要素はR領域にしか存在しない」という一言が大きなヒント。つまり、一旦三色で開いた画像をRGB三色分解し、R画像だけを使って仕上げて行くわけだ。但し、デジカメによってはG領域などにはみ出して感光している場合があるので、ケースバイケースで対処したい。

一番簡単なのは、Photoshop上でRレイヤだけを表示させてグレースケールに変換し、アンシャープなどの処理を施してから再度RGBへ戻して、カラーバランス調整でそれらしい色に仕上げる方法。デジカメやCCDの種類によっては、RAWデータの全てのカラーレイヤーでヒストグラムを引き伸ばすことで結果が出せる(なにも写っていないように見えて、実は写っている)。

太陽光を対象としたHα用フィルタ群は、透過帯域幅が0.7オングストローム以下と非常に狭くなっていて、星雲用のHαフィルタでは代用が利かない。また、熱で割れることも考えられるから、安易に何かで代用できるなどと考えないこと。貴方の眼球のスペアはない(実は最先端医療では歯にレンズをくっつけて体に埋め込み、溶着させてから目に移植する、なんて代用手段もあれば、電気的に像を脳に伝えるといったことも実験で成功しているようだが、完全な目の代用とは言いがたいように思うし、そう簡単な話であるわけもない)。当然、当方はあらゆる被害について、一切関知しない。

ところで、太陽を追尾させるには赤道儀を夜間に北極星にあわせたまま放置する必要があるが、これが案外、諸条件で難しい。夜にどこぞに設定して、朝、観測を始めようと設置場所へ行って見たら赤道儀がなくなっていた、では洒落にならない。私は、おおよその位置を出しておいて、あとはSkySensor2000PCで追尾をかけているのだけれど、こうなるといよいよ、GPSとちょっとした補正値入力くらいで簡単に極軸をあわせられる装置が欲しくなる。GPSの精度から考えて、こんなものすら未だにできないのが、不思議でならないと思う…のは私だけだろうか。

太陽 ─ Hα関係リンク


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